蔵王いこいの里

真実が分かるから実効性ある対応が出来るのです


2週間近く前、4月30日の画像。

まだ美しく咲いていたソメイヨシノと、各種野菜のポット播種作業の様子。
蒔いているのはトウモロコシや豆類などの夏野菜や、少し早いですけどキャベツやブロッコリーなどの葉物野菜。



確実な発芽と7月以降の豊かな実りを期待して一つ一つ丁寧に愛情込めて蒔くよう指導しますが・・・、まぁそこまで真摯に向き合って取り組めるのは同様の作業を何度か経験したか社会経験もある程度有した一部のデキる寮生。大抵は何が何だかわからぬまま取り敢えず言われた事をこなしているのみというのが現実・・・。それでもまずはそうやって指示通り、教えられた通りにやれる事が一番大事。どこも間違う事なく全て指示通りに出来たならそれは結構優秀な部類。

人の話を聞いているのかいないのか、こちらの言っている事が理解できているのかどうか、彼らをよく観察し見定める必要があるのは毎日の事。そうした日常の何気ない作業の様子や言動からだけでも、実に多くの事が見えて把握できるものです。それによりそれぞれの寮生がどの段階に居てどの程度の能力を有し当面の目標をどの辺に据えるか・・・、我々はそれぞれの寮生への向き合い方を絞り込んでいきます。

だから我々の対応は、概ね彼らの真の姿、実態に見合ったものになり得るのです。現実を見ているから、現実的な対応が出来るのです。

彼ら自身が発する言葉や主張も大切ですが、それだけを鵜呑みにして対処していると必ず実態にそぐわない歪な状況が生まれてきます。自分を正確に客観視出来、周囲の自己に対する評価と自分の考える自己評価が概ね一致している寮生など極めて少数派です。親からの情報も、時にはまったく実態と乖離している場合もあります。

まぁとにかくこうして四六時中彼らと接しているからこそ、プラス面もマイナス面もよ~く見えてきてしまうのが、いこいの里の様な共同生活型の自立支援の最大の特徴であり、他には真似できない部分でしょう。

自分を飾って格好つけているのも結構限界がありますから・・・、だいたい2~3か月もするとボロが出てきて丸裸にされます。そこまであまり時間をかけたくないし、さっさと次のステップに行きたいのですけどね、時に結構頑固でプライドばかり高く、とても自己変革へ意識を向けられない困ったちゃんも見受けられます。ひきこもり期間の長い人、年齢的には20代中盤以降が多いですかね~。10代でもいなくはないです。発達障害など、先天的に少々難儀する課題を持ちつつ、さらに躾や教育が適切でなかった場合も多い。こういう人はどうしても時間かかります。


そうした段階を超え、つまり自分のダメな部分、弱い部分をも周囲にさらけ出し自分でも真摯に受け止め、そこに真正面から向き合い改善する努力が出来る様になって初めて本当のスタート台に立ったと言えるのだと思います。

そこからの変化のスピードは、個々の能力やそれまで受けた教育、積み重ねた知識、努力の程度に比例すると考えて間違いないでしょう。もちろん知識や学力だけではないです。家庭環境、特に幼少期にしっかり親から無条件に愛情を注がれて育てられたか、厳しさという名の真の愛情を適切な時期に適度に受けたか・・・、まぁきっとそんな事が大きく影響してくるのだと思います。

余り過去を振り返って分析ばかりしても埒の明かない事ですけど、これまでの経緯を全く省みず無視して彼らの思考や生き方を軌道修正するのも到底無茶な話。ま、普通に考えれば当然の事だと思いますよ。


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