蔵王いこいの里

歓送迎会

10日前、12月8日の事。

最近(と言っても3か月ほど前?)入寮してきた寮生の歓迎会と、いこいの里に3年半在籍し通信制高校の卒業にもメドがつき、仕事先も決まったTくんの送別会を兼ねた歓送迎会を開催いたしました。

いつも通りの私の挨拶。
寮生達には『耳タコ』な内容かも知れませんが・・・。
でも『普通』の大人として社会へ羽ばたき自立した生活を送る為に必要な事って、極めて単純で古今東西基本的に変わっていないんです。大人の社会はとりわけ難しい事を若者に要求している訳ではないのです。
なのでどうしても毎度毎度似たような話になってしまいがちになりますね~。

新?入寮生の挨拶。
3か月もたつと今更感満載でちょっと微妙な雰囲気・・・。。。
Aくん、こんなに遅くなってごめんね。

そしてこのたびめでたく卒寮する事となったTくんのあいさつ。

3年半の在籍中、まぁホントに多彩な事がありました。
前半の1年半から2年間は色々とトラブルも起こしてくれたし他寮生との揉め事も起こしてくれたし、運転免許の最終学科試験受ける為に一時帰宅すればそのまま戻ってこようとしなくなるし、通信制高校へ行く事を決断するにもグダグダと何週間も時間かけても決められなかったり、まぁ~ホント優柔不断で不平不満と逃避癖の抜けない屁理屈の多い困った青年でした。

しかし・・・、里での生活を続けていく中で、順調に卒寮していく他の寮生達に刺激を受けたり、あれこれゴタクを並べて逃げているよりとにかく目の前にある自分の『やるべき事』に真正面から取り組んだ方が自分の居所が変わり周りからも認められ、何より自分に自信が得られ成長を実感できる・・・、そんな経験を何度も積み重ねていったのでしょう。

後半の1年半程度は、寮生の中でもリーダー的な存在として力を発揮し、彼なりに寮生達をまとめて牽引する立場にまで成長出来たのです。

何がきっかけか?
結論から言うとそんなものありません。
誰しもそうですが、何か『天啓』のような言葉や出来事があって人が変わるのではないのです。

特にマスコミ等はそういう『象徴的且つ決定的な出来事』をやたらと好み、殊更フォーカスを当ててストーリーを作ろうとしますけど、人が変わるのにそんな魔法のような出来事などそうそうあるモノではありません。
そんなモノがあれば誰でも一瞬で簡単に大きく変わる事が出来てしまうじゃないですか。あれば便利極まりないですけどね。

結局は毎日の生活の中で『あたりまえの事をあたりまえに・・・』
その継続と積み重ねしかあり得ないのです。

それが出来るようになる為に、
或いは出来るような精神、思考、身体の状態にもっていくために、
我々の存在があるのです。

それは里の様な環境であり、
我々のようなスタッフと共同生活の仲間の事を指すのです。

それでも敢えてきっかけを言うならば、入寮1年少々経った頃に起こしたトラブルや親への不満をぶちかました時に、
私やおかみ等スタッフから何時間もかけて諭され、今現在の現実の我が身の姿を直視させられ、多少なりとも自分の現実を客観的に認識する事が出来た、しなければ前に進めないと理解出来た時からですかねぇ~。このTくん号泣しましたよ、その時は。
それでガラッと突然変わった訳ではありませんが、でもそれ以降少しずつ真正面から自分のありのままの現実を受け止められるようになって行きましたかね。
そこからです。

やっぱり現実を直視できないうちは、人間は本当の進化、変化、成長は望めないのです。
腫れ物に触る様に傷つけないように、当たり障り無い様に褒めて煽ててホイホイと持ち上げたところで、結局そんなものは『メッキ』以外の何物でもないのです。メッキは時間の経過とともに剥がれいずれボロが出るものです。

ま、里ではそんな自己認識出来る為の取り組みは当たり前にやっていますから。
もちろん寮生それぞれの状況を見ながらですけどね。

Tくんの場合もその段階に至るまでに1年以上の時間を必要としたわけです。
ナンボ言っても諭しても、本人が理解し咀嚼できるレベルにまで成長していなければ意味は無いですから。

人によりスタート位置も違えば、当然ゴールの位置も全く同じにはなりません。

それぞれ何を目標に、どの位置を目指すべきなのか、
我々とご家族と本人とでしっかり見極めながら取り組まねばなりません。

でも躓いてから出来る限り早く若い段階で腹を括って動き出すに越したことはありません、間違いなく。
3年も4年も引きこもり続けて得られるものなど何一つありません。失うものばかりです。
年齢的な事だけは例え神様でもどうすることも出来ませんからね。

卒寮の証、全員からのメッセージの書かれた色紙。

とにかくこれからも根気強く、粘り強く壁に立ち向かい、自分で自分の人生を切り拓いていって欲しい。
本当に心からそう願って止みません。

Tくん、本当におめでとう。
そして遊び以外では二度と里に来るなよ~。

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