卒寮の決まっていたTくん。
先週11日の日曜日に、ご両親がご挨拶を兼ねて迎えに来られました。
仕事も決まりめでたく卒寮とは相成ったものの、まだまだ様々な困難や壁が彼には立ちはだかるのはわかりきった事。本人はもちろん、ご両親もその事は重々承知されているとは思いますが、一応最後の『念押し』です。
実際の社会へ出て我が身ひとつで自立した生活を送るという事は、いこいの里で経験した苦労や困難、忍耐よりも、もっともっと大きなハードルが毎日のように押し寄せてくると覚悟を持つべきです。
脅かす訳じゃないですけど、それくらい腹を括って覚悟を持って自立への道を踏み出して欲しいんですよね~。
人は背負う覚悟の大きさでその後の人生が決まると言っても過言ではありません。
でも基本的には、いこいの里でしっかりと認められ、ましてリーダー的な立場として周囲をまとめ上げた寮生は、過去30年以上で何十人もいますけど、誰一人としてその後再び引きこもり状態に陥った者はいません。
だからきっとこのTくんも大丈夫、里でやってきた事に自信を持ち自分を信じてひたすら進むべき道を邁進するしかないのです。やるべき事をやってればキミなら何とかなるさ!
雪景色の中のお見送り。
日曜日だったので寮生もたくさん残っていました。
Tくんには皆多かれ少なかれお世話になっていたので、みんなで気持ちよく彼の門出をお祝い。
めでたい卒寮の時はいつも何とも言えない充足感で満たされる私、
涙をこらえるのに必死、恐らく多くのスタッフも同じ。
一方で見送る側の寮生達はどうなんでしょうね~?
『次こそは俺が・・・』などと思ってくれれば良いんですけどね~。
そういう強い気持ちと決意を抱いて欲しいものです。
3月には卒業式があるので、少なくとも3か月以内にはまた来る予定なんですけどね、
でもホントに『出戻り』は許さへんで~!!
元気でしっかりやれよ~
そんなこんなの見送りの儀もこうして終了。
こうしていこいの里からまた一人、社会的にも経済的にも自立し、世の中に貢献できる若者が旅立って行きました。
そしてこの数分後、
彼の部屋に
数日前に私が手渡しした
皆からのメッセージが書かれた『色紙』が残っていることが判明!!!
一番忘れてはイカン物でしょうよ。
なんてすっとこどっこいなヤツだ!まったく!!
ま、3月にまた来るからイイか・・・。
とにかく健康で元気に
自分に厳しく
他人に優しく
愚痴をこぼさず
敢えて困難な道を選んでいれば大丈夫よ。
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