蔵王いこいの里

卒寮の儀 2019夏

理事長のひとり言

ご無沙汰です。いや~、今年の夏は暑かったですね~。
最近の蔵王は、朝晩10度近くまで冷える日もあります。その分日中は涼しくて過ごしやすく、日々の農作業その他各作業も随分と捗るようになりました。
つい10日ほど前までは30℃越えの毎日で、みんなでアチーアチーとつぶやき疲弊していたのですが、相変わらず山の秋は突然、そして一気に訪れるものですね。

そんなまだまだ暑かった8月25日、別項でも昨日UPしたようですが、関西出身34歳の寮生が卒寮。
誕生会&送別会の後、夜8時過ぎ、里から職場に通勤する為に購入したマイカーで出立です。
夜なもんで当然画像は見づらいですが・・・。

入寮から1年2ヶ月、昨年の夏・秋・冬、そして今年の春までは、農作業やスキー、除雪その他一通り里の作業組プログラムをミッチリこなし、その過程でも徐々に自然とリーダー的な立場になる程、動きの良さや社会的常識は十分備わっていた青年でした。親からしっかり躾けられているという印象。ただ少々こだわりが強かったり、泣き言や不平不満が多く、諸々自分に対して甘く弱い一面もあったのですが、まぁそれも里での生活経験と我々からの叱咤激励で徐々に薄れていったように思います。

5月の連休明けから山形市内で介護の仕事に就き継続すること3か月、本当はもう2~3か月里から通勤し様子を見た方が望ましかったのですが、話し合いの結果、保護者も納得の上この日で卒寮へと至りました。

もちろんまだまだ不安を言えばキリがないのですが、それは彼に限らず里から実社会へ独り立ちする為に旅立つ若者なら誰にでも当てはまる事。きっと彼なら様々な苦難を自力で乗り越えていけると信じ、在寮生全員で見送りました。

私から見ても、この彼は信じるに値する普段の言動、思考があったからこそ少々早い時期の卒寮を認めた訳です。私の信頼や期待を裏切らずに、色々辛く苦しい事があってもまずはしっかり自分で選んだ仕事を継続して欲しいと願って止みません。

元寮生も3人程加わり総勢15名程でお見送り。
暗くてわかり辛いかも知れませんが・・・。

里での生活も、彼に限らず様々な不平や不満はあってあたりまえ、元寮生達だって色々と公に出来ないバカな事をやっていた時期もありましたよ。でもそんな不平不満や葛藤は抱えつつも、いちいち他寮生やスタッフに責任転嫁するのではなく、まずは自分がやるべき事にしっかり向き合い取り組む、努力する、そして結果を残す。これが順調に成長し卒寮に至る寮生とそうでない寮生の決定的な差ですね。

そうした論理性や合理的な思考があるかどうか、そうした思考を持てるように成長出来るか、自己の経験から「結局は自分が変わるしかない」と悟る事が出来るか・・・、それが全て。

自分の思考、言動、習慣を変えるのではなく、周囲の人を変えようとしたり(これをゴリ押しという)、自分の望む環境さえ手に入れば全て良い方向に変わるなどという幼稚な妄想を抱いているうちは、絶対にこの様な結果は手に入りません。状況が良い方向に変わらない寮生の共通項を一言でいうと「実年齢不相応な幼さ」、これに尽きるのかも知れません。
そして自己を冷静かつ客観的に分析、理解する能力の欠如、或いは現実逃避からその思考に至る事への拒絶。

ま、とにかくこの卒寮生はまず問題なく生きていけるでしょう。
がんばれ、Mくん!

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