蔵王いこいの里

母からの手紙

ご無沙汰してます。

また3か月ほど放置してしまいましたね。FBではチョイチョイ更新しているのですが、こちらはPCからのみで、しかも画像も要加工だったりで、今となっては非常に面倒な作業になってしまっている訳です。

以前はそれが当たり前だったので、面倒などとも思わず時間もかけて対応していたのですが、より便利で簡単な仕組みや手法が出来てしまうと、従来のやり方は非常に面倒で億劫に感じてしまうものです。

私達の日常生活でもコレと同じ様な状況は多々ありますね。世の中が豊かで便利で満たされた環境になればなるほど、我々人間の思考力、適応力、応用力、生きる力はますます脆弱になり衰えていくものです。便利なモノに頼るのもホドホドにしましょう。

さて世の中は世界中でコロナコロナの大騒動、しかしご存知の通り山形は嘘か本当か現状一人の感染者も無し、全国で残り7県まで減ってきましたね。最後まで勝ち残って欲しいモノです。

で、前回めでたく卒寮した寮生について書かせて頂きましたが、今回はそのお母様からその後お手紙を頂きましたので、大変遅ればせながらご紹介させて頂こうかと思います。お手紙は卒寮後まもなく頂きましたが、やろうやろうと思いつつ、今の今まで伸びておりました、申し訳ありません。

理事長さん 智恵さん スタッフの皆様

 長い間、Kが大変お世話になりありがとうございました。
中学校での不登校から5年半・・・、本当に終わったんだろうか?信じられない思いです。とても長い年月でした。十代の後半の貴重な時間を小さい部屋でネットに依存させ、家で殿様扱いにさせておく訳にはいかない、このまま私が育てたら社会に出せない人間になる、とにかく家から(私から)手放さなければ、と必死でした。いこいの里で受け入れていただけて救われました。
 私と息子だけでなく、祖父母、将来迷惑がかかるであろう姉や従兄、家族全員の人生も救っていただいたと思っています。
 家庭的な里は私にとっても安心できる場所でした。電話をかけるだけでも不安な思いや、息子への恐怖心等、智恵さんの親しみやすい話し方(方言のニュアンス?)に接し、気持ちが楽になったことも多かったです。感謝しています。
 保護者会では農作業や雪かき等、貴重な経験をさせていただいたこと、私自身の学びになりましたし、愉しい時間でした。保護者の部屋では、今までの壮絶な日々を泣きながら語り合いました。「みんな同じだね」、「頑張ってきたよね」、「あと少し頑張ろうね」、共感し合えるから話せる事もあったと思います。保護者の皆さんにも多くの元気をもらいました。関わってくださった方、全員に感謝しています。
 今、苦しんでいる親子が少しでも、いこいの里の様な施設と縁がつながると良いな・・・と願っています。これからも応援しています!!
 まだまだ油断ならないKの動向を見守りつつ、改めて御礼に伺わせていただきます。
里の皆様、親子共々本当にお世話になりました。
                             K母
                       2019.12.16

                              
どちらのご家族もそれぞれ色々な事情を抱えて里を訪ねてくる訳ですが、そうした辛く苦しい日々を乗り越え、里への在籍中にも様々な親子の格闘を経て一つの結果に辿り着いた方からこうしたお手紙を頂けることは、私達にとってもこの上ない励みになりますし、この仕事を続ける上での数少ないけども非常に大きなウェイトを占めるモチベーションの一つです。
この彼の場合、一度別な施設へ入寮したのですが、そこで色々とあり上手くいかずいこいの里へやってきた経緯があります。ですからお母様も我々も、その喜びはひとしおな訳です。

そしてやはり感じる事は、良い結果に辿り着くご家庭は、このお母様の様に親が色々な意味での強い覚悟と決心を持ち続けているという事です。私達と相談の上で幾つかの細かな方針変更はありましたが、我が子と向き合う際の基本的なスタンスは一貫してブレませんでした。子どもの言葉にいちいち振り回される事がありません。そうした親としての毅然とした強い姿勢が、子どもに逃避や妄想でなく、現実をしっかりと見据えて自身の人生を切り拓く意識を芽生えさせたのでしょう。親の姿勢が子供の甘えを諦めさせた・・・と言えるのではないでしょうか。

本気で我が子の自立を願う保護者の皆様には、これだけが正解ではないかも知れませんが、一つの事例としてご参考頂ければ幸いです。

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