いこいの里の生活では、夕食&片付け後は22時の消灯まで完全にフリーなんですが、その自由時間の過ごし方はその時々のメンバーや雰囲気によって色々変わります。
ひたすらテレビ見まくる人
仲間とおしゃべりする人
読書にふける人
勉強に励む人
さっさと布団に入る人
時にはスタッフ等と麻雀する人
話を聞いて欲しくて事務室に押し掛ける人・・・。
とまぁ本当に千差万別なんですが、最近寮生達の間でカードゲームが流行りだしたようで、トランプと似たようなゲームの「UNO」、ご存じですか?47歳の私でも学生時代には結構本気になって対戦していた懐かしいゲームです。
で、それがまた結構賑やかに楽しそうに盛り上がっているので、非常に良い雰囲気だなぁ~と思い、ただそれだけでUPしようと思った次第です。
楽しく盛り上がるという事は、そのカードゲーム自体が立派なコミュニケーションツールとして役立っているという事なのです。今は若者も大人も暇さえあれば常にスマホと睨めっこ。もうだいぶ慣れましたが、ほぼ全員が下を向いてスマホをいじってばかりの電車の中の光景は、私にとっては当初は不気味で異様な光景にしか感じませんでしたね。
それはもう時代の変遷なので別に構わないのですが、PCやスマホで常に新たな情報を素早く得続けているからと言って、では人間は、人類は賢くなっているのかというと、そんな事は全くないんですね。
むしろスマホなどの便利な機器は、人との繋がりを断ち、人間同士の関係性やコミュニーケーション能力を著しく低下させていると思うのです。
そうした意味からも、画像の様に仲間同士でワイワイガヤガヤと腹を探り合ったりバカな事言い合ったりしてコミュニケーション取りながら楽しむUNOの様なカードゲームは、むしろデジタル機器に囲まれ何でも便利に扱える、でもその反面ものすごく孤独に陥りやすい今の時代にあっては、非常に貴重且つ重要な遊びなのではないでしょうか。
コミュニケーションが苦手という人が多い不登校や引きこもり。
不登校や引きこもりだったからコミュニケーションが苦手になったという側面も無いとは言い切れません。
でも恐らくは、元々どちらかと言うとコミュニケーションが得意ではなかったという人が殆どではないかと。であればなおの事、こうしたアナログかつリアル世界でのゲームで、楽しみながらコミュニケーションスキルを養うのはとっても良い時間の使い方ではないかと思うのです。
しかも彼らは毎日ただこんなゲームで遊んでいるばかりではないのです。
日中は農作業や仕事など、それぞれしっかり身体を動かして活動しているんです。
だからいこいの里の寮生達は着実に変わっていけるのですよ。
・
コメント