蔵王いこいの里

\ 身内だけで悩まず、まず相談を /

子どもの家庭内暴力の原因は?困った時の対応方法を紹介!

「自分の子どもが家庭内暴力を行うようになった」そんな状況に陥った時、世間からの目が気になってしまったり、騒ぎを大きくすることを嫌って、家庭内で解決しようと外部への相談をためらってしまうご家庭も少なくありません。しかし、家庭だけでは解決できず、困っているという家庭も多いのではないでしょうか。

家庭内暴力には様々な要因があり、家庭だけでなんとかしようとすることは難しいかもしれません。この記事では、子供が家庭内暴力を行うようになる原因と、その対処法について解説していきます。

子どもの家庭内暴力とは

 子どもによる親への暴力を『子どもの家庭内暴力』と言います。警察庁が発表している定義では以下のようになっています。

 家庭内暴力……”少年が、同居している家族等に対して継続的に暴力を振るう事案をいい、家庭内暴力を止めようとした第三者に対して暴力を振るう事案や他人の所有物を損壊する事案については含まない。”

警察庁生活安全局人身安全・少年課「令和4年中における 少年の補導及び保護の概況」

令和2年版 犯罪白書 第3編/第1章/第5節/1

家庭内暴力は増えている?家庭内暴力の実態とは

家庭内暴力の認知件数は、年々増加していて令和4年中は4, 551件と前年より411件(9. 9%)増加しています。

 子どもが家庭内暴力に及ぶ主な理由は以下の通りです。

 ・しつけ等親の態度に反発して
・非行をとがめられて
・物品の購入要求等が受け入れられず
・理由もなく
・勉強をうるさく言われて
・不明

この中でも、「しつけ等親の態度に反発して」が6割以上を占めています。子どもとの関り方が家庭内暴力には強く影響しています。

https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/pdf-r4-syonengaikyo.pdf

 子どもが家庭内暴力を振るう原因・心理とは?

子どもは、理由もなく暴力に及ぶ訳ではありません。暴力に訴えてしまう心理的な問題が背景に潜んでいる場合がほとんどです。ここからは、子どもが家庭内暴力を振るう原因のパターンを紹介していきます。 

親への反抗心

過保護であったり、無関心であることで、親への反抗心が増加し、家庭内暴力をふるっている場合があります。

自立心が強い子に対して過保護に接したり、安心感を求めている子に対する無関心は、子どもにとって強いストレスとなります。その抑えきれない気持ちが暴力になって表れている可能性があります。

学校での人間関係

学校でいじめを受けていたり、うまく人間関係を築けず孤独感を覚えている場合、そのストレスのはけ口として、一番身近な家族に対して、フラストレーションをぶつけることがあります。普段からお子様の人間関係を気にかけるようにし、いつもと違った様子があったら声をかけてみましょう。 

病気・障害の可能性

特にこれといった原因もなく暴力的である場合は、精神病や発達障害の可能性も考えられます。発達障害や躁状態など、自分のコントロールを失っている場合、暴力を振るう可能性があります。普通の子どもと比べて感情的になりやすかったり、極端な行動がみられる場合は、医師の受診も検討するようにしましょう。

周囲からの影響

子どもはまだ自我が確立されておらず、周囲の人の性格や言動にとても影響されやすいものです。たとえば、非行少年の友達につられて性格が暴力的になっている、といったケースもあり得ます。

最近では、インターネット等のメディアを通して過激情報に感化されているという場合もあります。子どもが触れる情報には、できる限り気を配るようにしましょう。

理解してほしい気持ちがある

家庭内暴力の裏側には「自分を理解してほしい」という気持ちが隠れている場合もあります。誰も自分をわかってくれない、そんな気持ちを言葉でうまく表現できなかったり、言葉にできても受け止めてくれる相手がいない為に、暴力となって表れてしまっているという可能性があります。

 子どもに暴力があった際は、コミュニケーションが不足していないかなどを見直してみましょう。

家庭内暴力への対処方法5選

次に、子どもの家庭内暴力への対処法を5つ解説します。

相談する

家庭内暴力があった場合、行政機関など第三者機関に相談する方法もあります。家庭の中だけでは解決が難しい場合もあるため、対処できないと思ったら早めに相談することをおすすめします。

なかには相談が遅れたために、事態がより悪化してしまったというケースは少なくありません。自分たちだけでどうにもできないと思ったら、早めに相談してみることを検討しましょう。

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学校に協力を求める

家庭だけで解決できそうにない場合は、学校に協力を求めることも検討しましょう。また、家庭内暴力の原因が学校生活の中にある可能性もあります。お子さんの学校での様子を教えてもらい、実際に原因があると判明した場合は、何らかの配慮や対策をしてもらえるよう掛け合ってみるのも手です。

態度を変えない

子どもからの家庭内暴力に晒された時、親も恐怖心から態度を変えてしまう場合もあります。ですが、子どもの言いなりになったとしても事態の解決には結び付かないでしょう。子どもと対話を行うためにも、親として毅然とした態度で接することが大切です。

警察に連絡する

子どもの力が強かったり、子どもが刃物を持ち出してきたりと暴力行為があまりにもひどい場合は、警察に連絡することも考えましょう。子どもといっても暴力行為を抑えようとすることは危険なため、怪我をする前にためらわず連絡することが大切です。

距離をおく

子どもが興奮している時など、精神状態が不安定で、対話が成り立ちそうに無い場合や、家庭内暴力の原因が家庭環境にある場合は、子どもと距離をとる事が有効です。無理に子どもと関わろうとするのではなく、離れることで子どもの気持ちが落ち着いてくる効果があります。 

まとめ

子どもの家庭内暴力には子どもの悩みや心の問題、人間関係などが関係しています。

解決するためには、ただ叱りつける訳でも、子どもの言いなりになる訳でもなく、対話を行い、原因をはっきりとさせた上で子どもの気持ちに寄り添ってあげられるのが理想ではあります。

ですが、家庭内だけでは解決しようがない、大きなトラブルに発展しかねない、というケースも珍しくありません。 子どもの家庭内暴力の解決において、「外部に助けを求める」という選択肢がある事を忘れないでください。

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