蔵王いこいの里

\ 身内だけで悩まず、まず相談を /

共同生活の威力

連投です。

先日私の姉が遊びに来た際に、『茶』を点ててもらい本物の抹茶を体験しました。

これとは全く関係ありませんが、ちょうどその翌日か翌々日か、こんな事があったので早速お知らせ。

30代女性の話

高校ほとんど通えず中退→20年近く引きこもり

普段はおとなしい、時々家で暴れる、壁など様々破壊、

母親にも暴力、でも依存、父親の事は大嫌い

精神科にも10年以上通院、服薬多数、しかし改善なし

そんな繰り返しの20年の後、意を決していこいの里に入寮

当然初めは泣き言ばかり、帰りたい、もう無理の連発

母親も度々泣き言を容認し帰宅させる、また元通り

しかし数か月後再度本人が奮起、再入寮

でもまた駄々こね容認し通院ついでに家に帰す親

時間を経てまた戻ってくる、何度かこの繰り返し

昨年晩秋以降は母親にも腹を括らせ絶対に帰宅不可に

それから4ヶ月程経過した今週、

2か月ぶりに精神科に診察に行った時の医師の反応

本人の表情を見て師は口を開けたままの茫然自失状態

余りにも表情も顔色も良くなってたので別人かと思ったらしい

『やはり規則正しい生活すると劇的に変わるね』

精神科医師の言葉です。

まぁいこいの里ではこの手の話は別に珍しくはないんですけどね、精神科の先生方にはよく驚かれますが、この程度は日常茶飯事、当たり前の出来事です。いこいの里の実情をよく知る精神科医からは、時折寮生が紹介されてきますので。『もう精神科で治療する必要は無い、あとは本人の甘えだけだから』と。

こうした枚挙に暇のない数々の事例を顧みても、医師や薬の力を何年借りても、それだけで人間が真に人間らしさを取り戻す事は叶わないと私は確信を持ってお伝えできます。人間らしい真っ当な日々の生活を送る事で、初めて人は人になれるのではないでしょうか?

本人が
いつまでも病気でいたい
薬を手放したくない
将来の事など考えたくない
いつまでも親に依存していたい
働くなんてとても考えられない

という幼稚な甘えた思考でいる場合はどだい無理ですが・・・。

逆に
このままじゃいけない
早く親への依存から脱却したい
将来の事を真剣に考えなきゃ
自分の力で生きる人になりたい

こんな希望や将来像を描いて奮闘する気持ちが少しでもあれば、こうして必ず人は激変できるのです。
そうした人に対しては我々も精一杯支えるし、絶対に見捨てる事はしない。

何事も
『出来る』のか『出来ない』のかではありません
『やる』のか『やらない』のかの話です。

当然やるからにはそれなりの努力も必要ですし、苦しさや辛さを乗り越える必要もあります。
しかしそんなものは不登校や引きこもり経験者でなくとも、誰しもが経験し乗り越えている事。あたりまえの話。

そこからさえも逃げるなら、そしてその現実逃避を親が容認する、または我が子への無関心を貫き通すなら、もうそれまでの人生だとしか私からは言えません。

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