蔵王いこいの里

\ 身内だけで悩まず、まず相談を /

嬉しいお手紙

1月21日~23日にかけて冬期保護者会を開催いたしました。
今回は12家族中10家族が出席、近県の方はもちろん、遠くは関東や関西からも足を運んでくださいました。こうした保護者の姿勢を見るにつけ、各ご家庭の我が子に対する思いを感じられ、我々としてもなお一層寮生達と真摯に向き合わねばという励みにもなります。

期間中は個別面談の他、一緒に雪下ろし除雪をやったりゲレンデを滑ったり、寮生達の身の回りの整理整頓や片付け(苦手な者が多い)をやってもらったりと、まぁそれぞれの事情に合わせて臨機にやってもらう事があります。

そして最後は全体での学習会という事で、参加者全員で2時間ほどの勉強会を実施。

遠方からも決して安くない交通費と時間をかけてきてくださる訳ですから、定期的に我が子の顔と成長ぶりを見てもらうという目的の他に、我々としても出来る限り保護者の方に「来て良かった」と思ってもらえるよう、今後の我が子の成長や自立に向けて、そして親子関係の在り方について何かしら得るものがあると実感してもらえるよう取組んでいます。

で、ちょうど時を同じくして、4年前まで3年8か月在籍し山形の高校を卒業し同時に卒寮していったOBのお母様から、大変嬉しいお手紙を頂いたのでご紹介します。大学の看護科に進学した元寮生です。
隣県の方ですが、山形で開催されるあるピアニストのコンサートに行くつもりが、コロナのバカ騒ぎが広がってしまい県外移動を職場から禁止されてしまったため、せっかくなのでそのチケットを有効に使って欲しいと、そのチケットと共に添えられたお手紙です。

「岩川様  ご無沙汰しております。皆様いかがお過ごしでしょうか?
 先日は突然のご連絡で驚かせてしまい失礼致しましたが、チケット送らせていただきます。一流の音を耳にするチャンスだったのですが、職場から県外移動禁止令が1月14日に発令され・・・ショックです。何もかも準備済だったので・・・。という事で、このチャンスをぜひ雅治君(ウチの次男)にバトンタッチさせてください。もし雅治君の都合が悪くなったら、スタッフ様或いは寮生の方にバトンタッチして頂けると嬉しいです。
 おかみさんのことがとても気がかりです。 ~中略~
 T(息子・OB本人の事)は冬に一週間位実家に戻ってきましたが、とにかく優しいものだから両親にかわいがられています。成績も一年生ではCばかりでやれやれだったのですが、その後はAが多くなりC評価とは無縁になりました。
 高校生の頃を思うと、大学に行っているという事や、単位を落としていないという事で、両親や私から褒められています。(こんなこと当たり前で、こんなことで褒められるなんてイイナ~と思います。)
 里での数年間、集団生活させて頂いたこと、皆様のご指導があったから、このように普通の生活が出来ています。里での経験が無かったら、今こうして大学の卒業を迎えることなど到底叶わない夢のような話になっていたことでしょう。本当にありがとうございました。春が待ち遠しいです。」

時折こうして卒寮生達の近況報告を頂きますが、やはりその後順調に推移しているという報告を聞けるのは、我々にとっても何よりも嬉しい事です。
更に時間が経つと、当人たちが仕事の休みを取って顔を見せに来てくれたり、彼女を連れて来たり結婚して子供もいますと同じような顔の子を見せに来てくれたりと、この仕事冥利の嬉しい出来事もままあるものです。

この彼も看護師として就職先も決まっているようですし、仕事にも慣れて上記のような流れに乗ったら、ぜひまた里へ遊びに来てもらいたいものです。

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