蔵王いこいの里

\ 身内だけで悩まず、まず相談を /

冬支度 the final

11月分の最後です。
28日午後、里の主要な圃場(農地・畑)である土地にある小屋というか車庫というか・・・、コレも30年近く前に先代が手作りで建てたモノですね~。そちらも雪囲いします。
いや、雪囲いというよりも、足元まで全てガラスを使いまわしている部分が多く破損する事もあったので、腰下3尺くらいは板囲いにしてしまおう!という所ですかね。

この中で大工になろうなんていう寮生はまずいません、たぶん・・・。建築関係に進む者もいません。(以前数名いて、今も山形の建築会社で仕事している卒寮生はいますが・・・。)
だからといって、彼らのこうした経験は全て無駄になるのでしょうか?

結論から言うと「こんな事やっても何の意味もない、時間を無駄にするだけだ」などと、当事者がそうした事を語るのは当然です。何の社会経験もなく精神的に未熟で幼く現実逃避癖が染み付いていれば尚更です。現状の安寧を変えられるのは苦痛であり恐怖でもあるでしょうから。当事者がそう言うのはまぁ日常茶飯事です。

しかし保護者の方までもがその様に考えるご家族は、いこいの里と関わる事はやめた方が良いですね。
そうしたご家族は、どうぞハローワークでも職業訓練校でもビジネススクールでもパソコン教室でも・・・、より具体的に職業に繋がる技術や知識を身に付けられる場所へ行かせてください。それが出来るなら、継続できるなら、実になるのなら何の問題もありません。

しかし、人が人として世の中において自らの力で生きる為に必要となる根本的な要素とは、学力や仕事の知識や技術ではないんですね~。もちろんそれはそれで必要ですよ。でもそれは、言わば2階建て住宅の2階部分みたいなもの。住宅機能のベースはあくまで1階部分であり、更に突き詰めれば建物の基礎の部分が最も重要ではありませんか?
基礎の造りを疎かにした、或いは手抜き工事によって造られた脆弱な基礎の上に建てられた住宅に、あなたなら住みたいと思いますか?家族を住まわせたいと思いますか?日本では頻繁に起こる震度2や3程度の地震で脆くも倒壊する様な危なっかしい建物を誰が欲しがるのでしょう??? 脆弱な基礎の上に建てられた一見立派で華やかに見える建物を「砂上の楼閣」といいますね。砂上の楼閣は、基礎が脆弱であればあるほど、また皮肉な事に上物が巨大であればあるほど不安定で危険な状態に陥ります。

人間も建物も、その辺の理屈は全く同じだと思うのです。

いこいの里へ問い合せされる方は、是非我々のそうした考え方や理念を十分にご理解いただいた上でご連絡くださるようお願い致します。これらをしっかりご理解いただいた上で、腹をくくり覚悟を決めて里へやってくる保護者のお子さんは、まず間違いなく良い形へ変わる事が出来ます。

30年超の歴史は伊達じゃないですよ。

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