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お子さんの不登校・引きこもりにお悩みの方へ!全寮制フリースクールのメリット・デメリットとは?

「子どもの不登校が長期化していて将来が心配。」「引きこもりの子どもとコミュニケーションがとれず精神的に参っている。」こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。

そして、これまで色々なことを試してみたけれど、家族だけでは解決が難しいと感じている方も多いと思います。そんな方にお勧めしたいのが、全寮制のフリースクールです。全寮制のフリースクールであれば、基本的な生活習慣から改善していくことが出来ます。また、ご本人もご家族も、一度距離を置くことで、良い関係を築くことが出来ます。

といっても、全寮制のフリースクールだけに、実際の中の様子がわからなかったり、不安があるという方も多いと思います。そこで、本記事では、全寮制のフリースクールについて解説したいと思います。

この記事を読めば、お子さまの不登校や引きこもりに悩むご家族の方が、お子さまの現状を改善するための一つ選択肢として全寮制のフリースクールを検討するための情報を得られます。

全寮制のフリースクールってどんなところ?

フリースクールは不登校や何らかの事情で学校に通うことが困難な生徒のために、学びの場や居場所を提供する民間の支援施設です。フリースクールには通学制、通学制と寮制の併用、全寮制のフリースクールがあります。

全寮制のフリースクールでは共同生活をし、生活習慣を身に付け、様々な経験を積むことで自立支援を行っている施設です。活動内容は主に、カウンセリング、学習支援、自然体験などの各種イベント、農業体験などの共同作業、就労体験、など各フリースクールにより独自の活動を行っています。

全寮制フリースクールのメリットとデメリット

全寮制のフリースクールには、それぞれメリット、デメリットがあります。お子さまの状況に合わせて最適な選択が出来るように、把握しておきましょう。

全寮制フリースクールのメリット

全寮制フリースクールのメリットは、「規則正しい生活習慣が身につく。」「24時間365日、専門スタッフのサポートが受けられる。」「親子が物理的に離れることで冷却期間となり、親子関係を見直すきっかけになる。」などがあります。

通常のフリースクールだけでは、生活習慣の改善だったり、本当の意味での親子関係を見直すことは難しいです。また、全寮制の学校であることで、本人の自立心も養われます。全寮制のフリースクールに通うことで、信じられないくらい笑顔が増えた、そんな声をもらうことも珍しくありません。

全寮制フリースクールのデメリット

全寮制フリースクールのデメリットは、「通学制の学校より費用がかかる。」「お子さんの抵抗が大きい可能性があり、入寮への合意に時間がかかる可能性がある。」などです。

また、一緒に生活をしていく環境の中で、人間関係は固定化されたものになりますので、どうしても合う、合わないといった面がでてくる可能性があります。そのため、入学前にはしっかりと見学などを行い、お子様に合うかどうかを検討する必要があるといえます。

全寮制フリースクール入学までの流れ

フリースクールごとに入学までの流れは様々ですが、ここでは一般的な流れをご紹介します。

①お問合せ・資料請求

②保護者との電話相談

③保護者面談・施設見学

④本人へのコンタクト・体験入学

⑤入学・入寮

①まずはネットなどで検索し、問い合わせから資料請求を行ったり、サービスを確認しましょう。

②気になるフリースクールがあったら、電話やオンラインによる相談へ進みます。

③次に、保護者とフリースクールスタッフによる対面の面談に入ります。フリースクール内で面談が行われる場合は同時に施設見学もできます。

④続いて本人へのコンタクトに。フリースクールのスタッフが直接家庭に訪問し、本人との面談を行うフリースクールや、1週間程度の体験入学を行っているフリースクールもあります。

⑤いよいよ入寮・入学。親子ともに新しい生活がスタートします。

全寮制フリースクールを選択する際の確認リスト

どの全寮制フリースクールがよいかを選択する際に、確認することをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

・在籍校の出席日数に追加されるか確認する。

・費用はいくらかかるのか? 追加料金はないか。

・親子の連絡手段は制限なくとれるか。

・スタッフは真摯に対応してくれるか。

では一つずつ解説していきます。

フリースクールの出席が在籍校の出席日数に追加されるか確認する。

フリースクールは学校法人ではないため、出席や卒業認定には何が必要かを確認する必要があります。

お子さまが小中学生の場合は、フリースクールの出席が在籍校の出席日数に追加されるか確認が必要です。在籍学校により判断が異なります。

お子さんが高校生の場合は、フリースクールの他に通信制の高校への入学や、高等学校卒業程度認定試験を受験する必要があります。

親子の連絡手段は制限なくとれるか。

入寮後はお子さんの様子が心配になりますよね。お子さまとの連絡の取り方や、時間の制限はないかなど確認しましょう。

スタッフは真摯に対応してくれるか。

大切なお子さまを任せるのですから、フリースクールのスタッフは信頼できる方たちであってほしいものです。面談の際は、あなたの全ての疑問や不安に真摯に対応してくれるか、施設見学の際には、子どもに対するスタッフの対応に違和感はないかなどよく観察し見極めることが大切です。

全寮制フリースクールの費用

フリースクールを利用する際に、やはり気になるのが費用ではないかと思います。フリースクールによってかかる費用は様々ですが、一般的な相場や諸費用について解説します。

入学金

多くのフリースクールが、通常のスクールと同じように入学金を用意しているのが一般的です。入学金は学校によってもかなり幅がありますが、30万円程度が相場となっているようです。

学費

いわゆる一般的な学校の学費と同じく、月額でかかってくる費用となります。全寮制の場合は、こちらに寮費なども含まれる形となり、10万~15万円程度になっているスクールが多いです。

食費

全寮制のフリースクールのため、当然食事はスクール側で提供してくれます。そのため、食費が必要なスクールがほとんどです。(中には学費に含めているスクールもあります)食費はだいたい3万円程度が相場となります。

諸費用

その他、校外学習の費用だったり、カウンセリングなど、別途オプションとして諸費用がかかる場合があります。こちらはスクールによって様々ですので、気になるスクールがあれば確認してきましょう。

学費シミュレーション

一般的な相場を元に、全寮制フリースクールに半年間った場合にかかる費用を計算してみたので、参考にしてみて下さい。

入学金 30万
学費 15万円×12(180万円)
食費 3万円×12(36万円)
諸費用 5万円

30万円+180万円+36万円+5万円=251万円となりました。

高いと感じるかもしれませんが、いわば一人暮らしもさせながら学校にも通わせていると考えれば、これくらいの金額が妥当なのかもしれません。(こちらはあくまでも一般的な相場を元にした計算となっていることをご了承ください)

おすすめの全寮制フリースクール3選

ここまで、全寮制フリースクール利用のメリットやデメリット、また利用の流れなどを紹介してきました。といっても、全寮制フリースクールは全国に多くあります。そこで特におすすめしたい全寮制のフリースクールをまとめておきました。これから全寮制のフリースクールの利用を検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

NPO法人東北青少年自立援助センター 蔵王いこいの里

山形県上山市にある「蔵王いこいの里」は、『社会の荒波を生き抜くための「真の生きる力」を身に付ける』ことを基本理念に掲げられています。蔵王の大自然の中で共同生活をしながら、農業やスポーツなどのアクティビティや学習支援、就労支援などを通して自立を支援している施設です。1986年に活動をスタートし、これまで850名以上の卒業生を送り出した実績があります。地域の行政・医療・学校との連携が強く、適切なケアを提供されています。詳しい支援内容や、所在地などは公式サイトから確認できます。

蔵王いこいの里の公式サイトはこちら

一般社団法人 スイス村

広島県庄原市にある「スイス村」は、「よく動き、よく食べ、よく寝る」ことを大切にし、自然豊かな環境の中で、農業、スポーツなどの共同作業や、健康的な食事を通して自立を支援している施設です。原則的に、小中高生のお子さんを受け入れていて、一人一人にあった学習支援がマンツーマンで受けられます。詳しい支援内容や、所在地などは公式サイトから確認できます。

スイス村の公式サイトはこちら

NPO法人北陸青少年自立援助センター Peaceful House はぐれ雲

富山県富山市にある「Peaceful Houseはぐれ雲」は、「子どもを育むのは地域だ」という考えの元に自立支援を行っている施設です。地域のお祭りや、農作業を通じ地域の方との人付き合いをすることで、コミュニケーション能力を身に付け自立を目指す支援を行っています。年に一度メキシコでの海外研修があるのが特徴です。

Peaceful House はぐれ雲の公式サイトはこちら

まとめ

本記事では、「全寮制のフリースクールってどんなところ? 」「全寮制フリースクールのメリットとデメリット」「全寮制フリースクール入学までの流れ」「全寮制フリースクールを選択する際の確認リスト」「おすすめの全寮制フリースクール3選」をご紹介しました。

お子さまを不登校や引きこもりから救い出すために今まで様々動いたけれど、どれも上手くいかずに途方に暮れているご家族の方にとって、全寮制フリースクールは前に進むための選択肢の一つになります。

全寮制のフリースクールは全国にありますが、民間運営の施設の為それぞれ特色があります。

「このフリースクールの環境、スタッフならば子どもを任せられる。」と心から実感できる施設なのか、事前の面談や見学を通して、しっかり見極めることが大切です。親御さんのお子さまの幸せを願う、その想いに本気で応えてくれる施設に出会うための労力は厭わないでください。

またお子さまが入寮した際は、親子が離れて生活することになります。その間、ぜひ親御さんからお子さんに愛情を伝え続けてください。自分を変えたいと頑張るお子さんの大きな力になります。

お子さまの笑顔が戻り、何気ない日常があなたの家族にまた訪れますことを願っております。

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