いわゆる世間でいうニート状態になってしまい、抜け出したいけれど、どうしたらいいかわからないという悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めしたいのが、まずは外の機関に相談をしてもらうことです。ただ、相談にいくとなんらかの解決を求められるのではとか、そんな印象を持つ方もいるかもしれません。そこで本記事では、まず話を聞いてもらうという相談から始められる、お勧めの相談機関をまとめました。今の状況をなんとかしたい。でもどうしていいかわからないという方は、本記事で紹介する相談機関をぜひ利用してみて下さい。
【目次】
・ニートでも安心の相談窓口3選
・いきなり働く、外に出るではなく、まずは相談から始めてみよう
・相談を活用するための3つのコツ
ニートでも安心の相談窓口3選
ともかく、始めはここに相談しておけば間違いない。そんな相談窓口を3つご紹介します。
1.地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーション(サポステ)は、厚生労働省から委託を受けた民間団体などが運営する就労支援機関です。
サポステでは主に、個別相談(カウンセリング・キャリアカウンセリング)や、就労に向けた各種プログラム、就労の定着に向けたサポート、家族を対象にした相談などの支援が受けられます。全国に設置されており、15歳〜49歳までの方が無料(一部有料プログラム有)で利用できます。職業紹介は行っていないため、求人検索などはご自身で行う必要があるのですが、ニートやひきこもりを対象にしたプログラムが多く、ニートの方が利用しやすいのが特徴です。各施設の詳しい支援内容や、所在地などは全国のサポステに載っている各ホームページから確認できます。
2.ジョブカフェ
ジョブカフェは、主に都道府県が設置する就職活動の支援を行っている施設です。
ジョブカフェでは主に、個別相談(キャリアカウンセリング)や、就職に向けた各種プログラム、職業紹介などの支援が受けられます。現在46の都道府県に設置されており無料で利用できます。各施設で対象年齢が異なり若年者しか利用できない施設がありますが、職業紹介を行っているので就職活動のスタートからゴールまで一か所でサポートを受けられるのがメリットです。各施設の詳しい支援内容や、所在地などは厚生労働省のサイトに載っている各ホームページから確認できます。
3.共同生活型自立支援施設
共同生活型自立支援施設は、不登校や、ひきこもり、ニートの方々を対象にした民間の合宿型支援施設です。
共同生活型自立支援施設では主に、家庭訪問や、個別相談(カウンセリング)、共同生活、共同作業、就労体験、家族を対象にした相談などの支援が受けられます。寮生活を行うため「合宿費用」「家庭訪問費用」などの料金がかかります。事前に金額をきっちりと明示してくれる施設を選びましょう。「基本的な生活習慣を身につけて心と体の健康を取り戻したい!でも自分や家族の協力だけでは改善できない。」という方におすすめです。24時間365日サポートを受けられるため、本気でニートを脱出するための環境が整っています。各施設の詳しい支援内容や、対象者、所在地などは共同生活型自立支援機構のサイトに載っている各ホームページから確認できます。
まずは相談から始めてみよう
ニートから脱出したい。そんな時はいきなり働こうとか、社会と繋がろうと考えるのではなく、まずは自分の現状を理解してもらい、最適な選択を探して貰えるように、相談から始めてみましょう。相談することは、相談の予定をたてたり、相談という行動を起こすこと自体が、社会との繋がりを持つ大きな一歩となります。
また、相談員やスタッフの方との会話を繰り返すことで、ニート生活で低下したコミュニケーション能力を取り戻していくことができます。いきなり就職活動をするのは厳しいという方は、面接の訓練だと思って支援施設での相談を利用することをおすすめします。最後に、相談してみたいけど勇気がでないという方のために、相談を成功させるためのコツをご紹介します!
相談を活用するための3つのコツ
せっかく相談をするなら、有意義なものにしたいですよね。そこで相談前の準備や心構え、対応についてまとめました。相談にあたり、準備をしておきたい。相談で何かしら得るものがあれば、という方は、ぜひ本記事を活用してみて下さい。
1.生活のリズムを整える。
2.相談の前に自分の気持ちや質問をメモにまとめておく。
3.自分に合わないと思ったら、相談先を変えてみる。
では、一つずつ解説していきます!
1.生活のリズムを整える。
生活のリズムが乱れた生活をしていると、何もできずに一日が終わってしまうことが多くなってしまいますよね。ニート脱出の最終的なゴールは、仕事を得て継続的な収入を得ることです。仕事を長く続けるために、規則正しい生活は必要不可欠です。まずは生活のリズムを整えて心と体の健康を取り戻しましょう。
2.相談の前に自分の気持ちや質問をメモにまとめておく。
いざ相談の時間がはじまると頭が真っ白になってしまうことはよくあることです。事前にその日に話したい内容を箇条書きでメモをしてもっていき、そのメモを見ながら相談にのぞみましょう。相談が終わった後に、あの話も聴いてもらいたかったと後悔することが減ります。
3.自分に合わないと思ったら、相談先を変えてみる。
自分の悩みを相談するなら、信頼できる人に話を聴いてもらいたいですよね。しかしながら相談員も人間なので相性というものがあります。「話をあまり聴いてくれないな」「就職を強引に急かされて焦るな」など、相談中に嫌な思いをすることが多々あったら、思い切って相談先を変えてみることをおすすめします。
まとめ
この記事では、「ニートでも安心の相談窓口3選」「いきなり働く、外に出るではなく、まずは相談から始めてみよう」「相談を活用するための3つのコツ」をご紹介しました。
ニート生活を送られてきたあなたは、一人でもう充分悩まれたと思います。これからは自分だけの力で頑張りすぎずに支援施設を頼ることも大切です。他人の知識・経験を大いに利用させてもらいましょう。ニートを脱出するためのサポートをしてくれる相談窓口は多くあります。
しかし残念ながら、そこに行きさえすればあなたの悩みが全て解決するわけではありません。自分が主体的に判断し行動していくことが重要です。その際に自分の頑張りを見守ってくれる人がいるのか、いないのかでは状況が大きく変わってきます。ぜひ誰かに相談することをきっかけに、ニートから脱出するための第一歩を踏み出してみてください。
あなたが信頼できる方との出会いがありますように。