蔵王いこいの里

\ 身内だけで悩まず、まず相談を /

大人のひきこもりとの解決策とは| 相談から始めてみよう

内閣府の2022年の調査では、ひきこもりは140万人と推計されています。

今、全国で引きこもり状態にある方は140万人を超えると言われています。実際に、その当事者になっている、またはご家族であるという方は本当に頭を悩ませているのではないでしょうか。

どうやって解決していけばいいのか糸口が掴めない。どうしたらいいかわからないままに、何年も過ぎてしまって苦しい。家族や親が亡くなったらどうしたらいいのか不安。大人の引きこもりでは、こういった悩みを抱えている方は多いと思います。

そこで本記事では、長年引きこもり支援をしてきた経験をいかし、大人の引きこもりへの対応方法や解決策を解説していきたいと思います。

大人の引きこもりの原因とは

引きこもりの当事者やそのご家族は、自分達が一体なぜ?そんな風に思っている方もいいのではないでしょうか。引きこもりについてよくある原因をまずはご紹介します。

就職や仕事で失敗した

引きこもりになってしまう原因としてよくあげられるのが、就職や仕事での失敗です。新卒で就職がうまくいかずそのまま引きこもりになった。仕事での失敗から立ち直れず引きこもりになったという方は珍しくありません。

人間関係でつまづいた

次に多いのが人間関係です。周りとコミュニケーションが上手くとれない。周りからいじめられた。とにかく人と接するのが怖いなど、人間関係でつまづいてしまって、周囲との関りを断ってしまうという方も多くいます。

障害や病気のため

発達障害やうつ病など、なんらかの病気によって、周りと上手くいかなかったり、休んでいるうちにそのまま引きこもりになってしまったという方もいます。病気とその他の原因が重なってという方も多いようです。

親子関係

ひきこもりになってしまうという方には、親子関係に問題があってひきこもりになってしまったという方もいます。親からの過剰な干渉などでうまく自分の人生を生きれないという方もいるようです。

大人のひきこもり解決にむけた5つの向き合い方

子供なら学校があるけど、大人になるとなかなか行く場所をみつけるのも難しいのかも・・

では、大人の引きこもりとはどのように向き合っていけばいいんでしょうか。学生時代と違い、大人になると自分で生き方を決めていかなくてはいけません。

しかし、一度引きこもりになると、なかなか自分から居場所を見つけることができなかったり、ご家族や本人もどうすればいいのかわからない場合も多いと思います。そこで、編集部の経験から、解決に向けた向き合い方をご紹介します。

好きなことを大事にする

ひきこもり状態である時、本人はとにかく自信をなくしています。だからこそ、まずは好きなことを大事にましょう。本人は自分を否定しない。またご家族も本人の行動を尊重します。それがゲームだったり役にたたないものであっても、何か行動をしているということ自体が重要なことなのです。

ご家族はどうしても口をだしたくなるかもしれませんが、最後にどうするかを決めるのは本人です。ですから、出来る限り本人のどんな活動でも尊重しましょう。ただし、金銭的に過剰に支援をしたりするのはNGです。好きなことは自信を持つために必要なのであり、ゲームなどに依存する手助けをしてはいけません。

生活環境を整える

できるだけ、生活環境を整えていきましょう。朝起きて夜寝る。三食しっかり食べて、散歩など軽い運動もしておき、生活環境を作っていくことが大切です。ご家族から本人へは、朝起きるように声掛けをしたり、あまりにも遅くまで起きている場合は、寝るように相談しましょう。

また、食事もお菓子などではなく、しっかりと栄養がいいものを取るようにすることが大切です。食生活が偏ると、メンタル面でも悪い影響が出てきます。

外部に相談する

ご家族や本人も何とかしたいと思っていても、解決の糸口を掴めずにいる。苦しいのにどうしていいかわからない。そんな時はひきこもりの相談窓口を頼りにしてみましょう。地域の福祉課などにも対策の窓口がある役所もありますし、ひきこもり支援を行っている団体はネットなどで探すことができます。

もしいきなり訪問をするのはハードルが高いという場合は、まずは相談だけでもいいので、連絡をしてみるといいでしょう。

外出の機会を作る

ひきこもりということは、外に出ることができない状態かと思います。ただ、その中でも可能な限り外出の機会を作りましょう。ちょっとした買い物に出かけたり、軽く散歩をするだけでもいいです。人によっては周りの目が気になってしまうという方もいると思いますが、その場合は夜に出かけるのもいいでしょう。

慣れてきたら、映画を見に行ったり、好きな活動でも結構なので、外出してみましょう。外に出る機会を作っておくと、何かしたいと思った時も行動しやすくなります。

環境を変える

もう何年も同じ状況が続いている。そんな時は思い切って環境を変えてみてもいいかもしれません。ひきこもりの支援施設の中には、共同生活型の施設もあります。自宅から離れて共同生活を送ることは、ひきこもり状態を解決する大きな助けになるでしょう。

これまで試してきて駄目だったなら、別のやり方を試してみる。そんな柔軟な考えを持つことも大切です。

まとめ

本記事では、大人の引きこもりとの向き合い方について解説しました。大人のひきこもりは、長期化すればするほど解決も難しくなります。焦って解決しようとすると上手くいかないですが、ただ時間は決して元に戻すことはできません。だからこそ、家族や本人が行き詰っているなら、出来るだけ早く外部に相談することをお勧めいたします。

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